長期ビジョンの策定と一般社団法人F-Bravesの設立

スタッフが語るチーム三郷 長期ビジョンの策定と一般社団法人F-Bravesの設立

今年、三郷Jr Youth FCは創立から25周年を迎えた。

四半世紀の間、三郷市を活動拠点とし、中学年代の選手が真剣にサッカーができる環境を創り上げ、約700名もの卒会生を高校、そして社会に送り出している。

私自身は3期生の選手で、大学生の頃もスタッフとして参画していたが、昨年、約10年ぶりにクラブに戻ることにした。きっかけは同じ3期生で、選手時代、そして社会人になってからも尊敬してやまない現U-13担当の佐藤コーチの「三郷Jr Youth FCを強くしたい」という一言だった。

久しぶりの三郷Jr Youth FCは、選手の気持ちの良い挨拶やマナー、保護者による大変ありがたいバックアップ、スタッフ間の連携の良さなど、昔からクラブが大切に培ってきたよい伝統はそのままで、とても嬉しく感じた。

クラブが培ってきた強みを今後も大切にしていきながら、選手や地域のため、更にクラブを成長させていきたい。そのためには目指す姿の言語化、そして目指す姿にたどり着くまでのステップ(ロードマップ)の具体化が必要と感じ、25周年を迎えるにあたり、長期ビジョンを策定した。

「サッカーを通じて三郷の未来を紡いでいくクラブ」を10年後の目指す姿とし、選手や保護者、スタッフ、OB・OG、他クラブや地域から、三郷Jr Youth FCがどのようなクラブだと思われたいか、そのためにはどんなことにどんな順序でチャレンジする必要があるかを、福田代表や他のスタッフとともに意見を出し合いながら整理した。

長期ビジョンの実現に必要なチャレンジの初手の一つが、法人化であった。いままでの三郷Jr Youth FCは任意団体という、大学生のサークルや地域の町内会と社会的には同じ位置づけであり、今後の成長のためにはより高い社会的信用やそれに基づく契約・法律行為の執行、財務基盤の確保が必須である。

今年の1月に一般社団法人F-Braves(Fは福田代表の頭文字、Family、Footballなどを表す)を設立し、4月から三郷Jr Youth FCの運営を移行した。現在は柔軟性・機動性、ガバナンスの両輪のバランスを取りつつ、試行錯誤しながら運営を進めている状況である。

 法人化のみならず、クラブ運営のデジタル化や専用グラウンド確保に向けた検討など、長期ビジョンの実現に向けたチャレンジは多岐に渡る。私一人では到底成し得ないが、優秀なスタッフを始めとした三郷Jr Youth FCを支えてくださるステークホルダーの方たちと共に、一歩一歩目標に向かって前進していきたい。

馬上 竜